初心者が運転する時に気をつけるべき5つのポイント

みなさんこんにちは!レーシングドライバー菊池宥孝です。
レーシングドライバーといっても、大学3年生から始めたので、免許取って2年間はガチの運転ド素人の一般人でした。笑
みなさんはワクワクドキドキで免許を取って、「どこか出かけてみたいなぁ〜」なんて思ってる人も多いのではないでしょうか?
友達や大切な人とドライブに、1人カラオケしながら運転したい、、、などなど。
僕自身、気晴らしのドライブなんかが好きなので、是非みなさんも運転を楽しんで欲しいのですが、ドライブに行く前に、
- 初心者が運転する時に気を付けることは?
- どんなことが危ないの?
- 初めて運転する時の理想的な状況は?
などなど、割と多くの疑問が浮かぶと思います。
そこで今回は、運転初心者に向けた5つのアドバイスを元運転ド素人からレーサーになった僕なりの視点からお答えします。
視野を広く持つこと
まず初心者の人に最も意識して欲しいのは、どうしても視野が狭くなってしまうということです。
こればっかりは仕方がないことなので意識的に考えるしかありません。
- 車線変更前に斜め後ろの目視確認
- 右左折時の巻き込み確認
- 標識を確認する
- 目の前の車以外にも気を配る
これだけでも意識できれば違います。
簡単に言えば、目視と予測力です。
一方通行や一時停止の見落としなど、標識に気付けないミスは運転に集中し過ぎるあまりに起きてしまうことです。
車線変更で言えば、サイドミラーだけで後方確認をすると、斜め後ろにいる車両を見落としてしまうことがあります。
右左折で言えば、曲がることだけに意識が行ってしまい、車の横を走る自転車や横断歩道を渡っている歩行者に気付かないことも珍しくありません。
実際に僕が公道を運転していて、「危ない!」と思う例は、目視による確認不足から来ているシーンが圧倒的に多いです。
また、僕と同じチームで一緒にレースに出ていた方が、朝の通勤時に右折してきた車と衝突して亡くなっています。2.3日前まで一緒にレースに出ていた方だったので事故の報告を受けた時は本当に言葉が出ませんでした。
他にも、右折車と直進車が衝突して、横断歩道にいた子供達が犠牲になった事故を覚えている人も多いと思います。事故の詳細を知っているわけではないので、「どっちが悪い」とかの明言は避けますが、右左折時の事故は大きな事故に繋がりやすいです。
右左折時の確認不足は、【曲がりながら確認する】という、【ながら運転】になってしまうので、初心者〜ベテランドライバーまで、特に気を付けるべきポイントと言えます。
そして、目の前の車以外にも気を配る予測能力も視野を広く持つためには重要です。
予測能力が低いことを自覚する

公道には様々な危険が潜んでいる
初心者は経験がないので、どうしても予測能力が低い状態です。
運転の経験を積まなければ得られない能力なので、まずは「自分は予測能力がまだ低い」と気を引き締めてください。
例えば、
- 黄色信号だけど、まだ間に合う
- 右折信号が出ているから、対向車は止まるはずだ
- そろそろ青信号になるから、フライングスタートしよう
- この間隔なら右折ができる
- この間隔なら車線変更ができる
- この間隔なら合流できる
などなど、「信号や他車の動きを予測して行けると思ったけど、実際は自分のタイミングでは行けなかった」という予測ミスが起きやすいです。
僕が初心者の頃にやってしまった危ないシーンは、「この間隔なら右折できる」と思って右折したら、凍結路でタイヤがスリップして、素早く加速できずに直進車をヒヤリとさせてしまったことがありました。
このシーンは、僕に「道路が凍っていて滑るかもしれない」という予測能力が欠如していたことが原因で起きたことです。
このように、「大丈夫だろう」「信号はこうなるだろう」「他車はこうするだろう」「この間隔なら行けるだろう」という、【だろう運転】は危険です。
これは、経験豊富な人も注意しなければいけないことですが、経験がない初心者は自覚がないことが多いので注意しましょう。
人の予測能力は信用できません。
無理しない運転を心がける
「無理しない」というのも重要です。
というのも初心者は、どう見ても通れない道を通ろうとすることや、周りの車を意識し過ぎて無理をする傾向があるからです。
実際に僕も免許取得後すぐに、どう見ても曲がれない角を曲がろうとして、左ドアミラーをへし折ったことがあります。笑
- 運転するのが無理そうな道は諦める
- 周りの車を意識し過ぎない
- すれ違いが怖い時は止まってやり過ごす
このような潔さは重要です。
徐々に慣れるので、【無理しないで、たくさん運転する】ことを意識しましょう。
初めての運転は同乗か1人卒業検定
もし、初めて運転する前にこのブログに辿り着いている人には、初めての運転では経験者に同乗してもらうか1人卒業検定をすることをオススメします。
初めての運転は、どうしても緊張してしまいます。
さらに運転する車は、自動車教習所で運転した車とはサイズが異なることがほとんどです。
軽自動車・コンパクトカー・ミニバンなどなど、車の大きさが違うことを踏まえて運転するのは初心者には難しいでしょう。
その時、家族や友人などの運転経験が豊富な人を隣に乗せてサポートしてもらうことで、間違った判断を事前に防ぐことができます。
例えば、「知らないうちに車線をはみ出していた」「一方通行を見落とした」など、初心者にありがちなミスを事前に防げます。
もし、誰も乗せる人がいない場合は、自動車教習所の卒業検定を1人でやってみましょう。
免許取得後、卒業検定で実践したことは徐々に忘れてしまうので、なるべく早く【1人卒業検定】をして癖を付けてください。マジな話で、僕は最初の3か月くらいは1人卒業検定してました。笑
1番良いのは、経験者に同乗してもらって再度、卒業検定をすることですね。同乗者が検定内容を覚えているという前提ですが。笑
周りはあなたの味方です
初心者は周囲のドライバーに保護される権利を持っています。
安全に気を付けて走っているのに、割り込んできたり、幅寄せしてきたり、煽ってきたり、、、
そんなことが起きたら、法的に処罰してもらいましょう。
これはよく紹介するアイテムですが、前後の録画ができるドライブレコーダーがあればかなり有利です。ウソの証言をされても証拠があるので。
もちろん、「保護される側だから自分が割り込みしても問題ない」という発想はいけませんが、必要以上に安全に気を付けて走ることは、悪いことではありません。
慣れるまでは、必要以上に安全に気を付けて、徐々に周りに合わせていく運転ができるように練習しましょう。
また、速い車が後ろから来たら、余裕があればハザードランプ付けて追い越させてあげてみると良いかもしれません。
良い人なら、サンキューハザードで返してくれるので、コミュニケーション慣れしてみるのもオススメです。
僕は、免許取ってすぐに凍結路が怖くてゆっくり走っていた時、後方からちょっと速いトラックが来たので譲りましたが、サンキューハザードで返してくれて自然と暖かい気持ちになりました。笑
みんながみんな悪い人ではありません。
最後はちょっと余談でしたが、初めての運転で気を付けることは、
- 右左折・車線変更時の目視確認の徹底
- 標識をしっかり確認する
- 予測能力が低いことを自覚する
- 無理しない
- 初めての運転は経験者に同乗してもらうか、1人卒業検定をする
以上、初心者が運転で気をつけたい5つのポイントです。
意識的に取り入れてみると、運転が安全で楽しいものだと思えるでしょう。
是非、いろんなところに出かけて素晴らしい思い出を作ってください。
ではまた!
よかったら「レーサーきくちのレース活動報告」もご覧ください。
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