【攻めと恐怖心】サーキットを限界で攻める走りをするには?
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みなさんこんにちは!レーシングドライバーの菊池宥孝です。僕のレース活動をサポートするメジャーCB株式会社の代表取締役でもあります。
僕は7歳から20歳までサッカー少年でしたが友人の影響から、「レーシングドライバーになりたい!」と強く思うようになり、2015年からレースの世界に足を踏み入れました。
’15’16:ローカルカートレース
’17:全日本カート選手権FS-125クラス
’18’19:スーパーFJで四輪デビュー
’20:FIA-F4【ATEAM Buzz Racing #32】
「初心忘るべからず」「常に謙虚で満足しない」事をモットーに時代を変える最強最速のドライバーを目指しています。
それと、レーシングカート入門書も出版しました!
応援よろしくお願いします!!
みなさんこんにちは!レーシングドライバー菊池宥孝です。
今回は、「限界まで攻めた走りをするにはどうしたら良いのか?」について解説します。
そもそもサーキットを走るときに、攻めた走りが出来なければタイムは上がりませんよね?
特に初心者〜中級者においては、クルマの限界域付近でライン取りとコース幅を使うことを意識するだけで大きくタイムアップします。
理論的なドライビングも大切ですが、まずは【ドライバーのリミッターの解除】から始めましょう。
恐怖心がリミッターになっている?

カートでも、フォーミュラでも、箱車でも、クルマの限界値でコース幅を使って攻めることが出来れば、速いタイムを出すことができます。
しかし、攻めている最中に少なからず、「コースアウトしたらヤバそうだな」とか「滑ったらどうしよう」などと、恐怖心が残っている状態で走っているドライバーは多いです。もちろん僕自身も恐怖心を抱く状況はあります。
しかし、恐怖心を抱きながら走っても、良いタイムは出ないんですよね(笑)。
まずは、恐怖心を出来るだけ感じなくなるように練習していきましょう。
恐怖心を感じる理由

ハイドロプレーニング現象は今も嫌いです(笑)。
まず、恐怖心を感じる状況が起きる原因を探りましょう。
僕が今までレースをしてきた中で恐怖心を感じた場面を挙げます。
- ハイドロプレーニング現象
- はじめて乗るクルマ・カート(特にハイパワー)
- はじめて走った鈴鹿サーキットの130R
これらに共通していることは、「どんな挙動をするのか分からなくて怖い」ということです。
急激にグリップを失うハイドロプレーニング現象、動きの予測と限界値の見極めが難しい初めて乗るクルマ、体験したことのない高速コーナーなどなど、未知の限界域を走るのはどうしても恐怖心を伴います。
まずはこの、「予測できない未知の領域で恐怖心を感じなくなる」ように練習することが必要です。
他にも、マシンが大きくなるほどマシンコントロールが難しく感じることもあります。こちらも、クルマが滑り出したら止まらなくなるため、クルマの限界値を超えることに恐怖心を持ってしまっている場合も多いです。
これらの恐怖心を限りなく減らせるように練習していきましょう。
恐怖心を感じなくなるためには?

サーキット走行で限界まで攻めた走りをするには、恐怖心を限りなく減らすことが必要です。
そのために最初は、「未知の領域をどれだけ多く経験できるか?」が重要になってきます。
その後に理論的なレベルアップをすれば良いのです。
ですので、
- ちょっと攻めてみる
- まだ限界じゃない
- もうちょっと攻めてみる
- まだ限界じゃない
- もうちょっと・・・
といった感じでも十分ですので、攻めることを止めないで走り続けましょう。「一か八か」ではなく、「ちょっと頑張ってみよう」を繰り返すことが大事です。
次第に、未知の領域が少しづつ減っていって、ある程度のことは予測できるようになります。
理論どうこうの前に、この積み重ねが大事です。
安心感を持った状態で攻めよう

走っている中で次第に理解してくる人もいますが、攻めた走りをしているときは怖くありません。
予測できるから怖くないわけではなく、クルマの挙動自体に安心感があります。
安心感を持った状態で攻めるから怖くないのです。
これは、どのカテゴリーにも言えます。F1、F2、スーパーGT、スーパーフォーミュラ、86/BRZレース、F4、スーパーFJなどなど、どんなレースでもトップドライバーのオンボードは、攻めてはいますが安心感があります。
キクブログnextでは、この「安心感」についてと、攻めれるようになるための練習方法について技術的に解説しています。良かったら見てみてください。
▼続きはこちら▼
【壁を壊そう】攻めた走りがどうしてもできない時の解決法→https://note.com/race_hirokikuchi/n/nbe56005d29d8
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写真出典元:kinu3800 様、Nozaフォト 様、1honechan 様
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