サーキット走行でライン取りが変わるのは何故なのか?

みなさんこんにちは!レーシングドライバー菊池宥孝です。
サーキット走行の基本と言えば、アウトインアウトですよね?
アウトインアウトのラインで走ることによって、ボトムスピード(旋回速度)が上がって、1周を速いタイムで走ることが出来ます。
「言われなくても分かっているよ」といった声が聞こえてきますが、コーナーによってはアウトインミドルだったり、ミドルインアウトだったりと変わってくることがあります。
例えば、筑波サーキットの1コーナーはミドルインアウトで走っている人が多いですよね?
なぜこのようにライン取りは変わってくるのか?
- コーナーの形状
- ラインの組み立て方
- 路面状況
など、いろいろな要素によってライン取りは変わります。今回は、この【ライン取り】について解説します。
アウトインアウトのライン取りにも違いがある
説明不要だと思いますが、サーキット走行の基本ラインはアウトインアウトです。
一つのコーナーのRを最も大きく取ることが出来るこのラインは、ボトムスピードを速くすることが出来るためサーキット走行の基本と言える走らせ方です。実際にほとんどのコーナーは、アウトインアウトのラインで走ります。
ただし、同じアウトインアウトの中でもドライバーによって、少しずつライン取りや走らせ方などが違ってくるので、レースマニアや実際にレースに出ている人は、これらの小さな変化に気づくと面白さが倍増します。
小回りで最短距離を走るドライバーから、ワイドなラインでボトムスピードを優先するドライバーまで、十人十色の走らせ方が見れるでしょう。
特に同じ車種で競われるワンメイクレースなどは、このような違いを楽しめます。FIA-F4やスーパーFJ、86/BRZレース、ヴィッツレース、ポルシェカレラカップなど、国内でも多くの台数が参加するレースが開催されているので、観たことのないレースがある人は一度観戦してみるとハマってしまうかもしれませんね。
ワンメイクレースは見れば見るほど面白いです!
アウトインミドルのラインとは?

出典元:http://www.okayama-international-circuit.jp/index.html
アウトインミドルのラインは、次のコーナーまでが短かったり、S字1個目などのコーナー出口でアウト側に行くことによるデメリットがある場合に取るラインです。
僕が2018.19年に走り込んだ岡山国際サーキットの後半セクションは、アウトインミドルのラインを取るコーナーが2つありました。どちらも次のコーナーまでの距離が短いコーナーです。
他にもアウト側の路面状況が悪いなど、コンディションの変化によってライン取りが変わることもあり、レースが進むにつれて各ドライバーがどのような走らせ方をしているのか?を観るのも面白いですね。
ミドルインアウトのライン取りとは?

出典元:https://www.tsukuba-circuit.jp/guide/img/cource-spec_01.svg
ミドルラインで進入するコーナーはあまりありませんが、つくばサーキットの1コーナーはミドルインアウトの代表例ではないでしょうか?
ただ、上手い人たちのラインはミドルインアウトに見えるアウトインアウトです。反対に、タイムがあと一歩伸び悩んでいるように見える人は、真面目にミドルインアウトのライン取りをしています。
今まで真面目にミドルインアウトのライン取りをして伸び悩んでいた人は、この視点を持ってみるのをオススメします。
なぜコーナーによってライン取りは変わるのか?
ここまで、アウトインアウト・アウトインミドル・ミドルインアウトのライン取りについて解説してきました。
正直、当たり前のことですので知っている人は知っているのでしょうが、馬鹿正直にこのライン取りをしたから速く走れるわけではありません。
アウトインアウト・アウトインミドル・ミドルインアウトの中でも、さらに細かい微妙なライン取りの変化や優先するものの違いでタイム差が表れます。
冒頭で僕が言った、
- 同じアウトインアウトの中でもドライバーによって、少しずつライン取りや走らせ方などが違ってくること。
- 小回りで最短距離を走るドライバーから、ワイドなラインでボトムスピードを優先するドライバーまで、十人十色の走らせ方があること。
が分からなければ、タイムを出すことは出来ません。筑波サーキットの1コーナーは、普通のアウトインアウトであるのも同様です。
このアウトインアウトの微妙な違いのテクニックを、キクブログnextの方で解説しています。下の「続きは…」のリンクからよかったら見てみてください。ではまた!
▶続きは…
【すぐに実践!】5つのライン取りを使い分けよう→https://note.com/race_hirokikuchi/n/n71e1bc4e6eac
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