2020年はFIA-F4に参戦します!

みなさんこんにちは!レーシングドライバー菊池宥孝です。
すでにご存知の方も多いとは思いますが、2020年はFIA-F4 JAPANESE CHAMPIONSHIPに【ATEAM Buzz Racing】から出場します。
FIA-F4選手権は、ちょうど僕がカートを始めた2015年に日本で開催されるようになり、当初から「早くあのレースに出れるように頑張ろう」と目標にしてきたシリーズです。
当初に思い描いたようなステップアップは出来ませんでしたが、ようやくこの場でレースが出来ることを非常に嬉しく思っています。
しかし、レースに出て結果を残すことが大切です。そのために何が出来るのかをしっかり考えて、2020年のFIA-F4選手権を戦います。

マシンカラー

ヘルメット

レーシングスーツ
マシンカラー、ヘルメット、レーシングスーツはこんな感じです。
そして、自己紹介だけではなく、ドライバー目線でFIA-F4選手権の紹介もしていきます。今回は、
- FIA-F4とはどんなレースなのか?
- FIA-F4の一般的なコスト
- なぜFIA-F4に出るのか?
- レーサーきくちの目標
について書きました。
FIA-F4とはどんなレースなのか?

FIA-F4合同トレーニングの様子
FIA-F4を簡潔に説明すると、F1を頂点として、F2、F3、F4という順に出来上がっているフォーミュラカーレースのカテゴリーです。他にも多くのフォーミュラカーレースが存在し、昨年まで僕が参戦していた「スーパーFJ」はF4の下に位置するフォーミュラカーレースになります。
FIA-F4で評価を高めたドライバーは、国内であればスーパーフォーミュラライツ(F3相当)、または海外のフォーミュラカーレースにステップアップしたり、ツーリングカーレース(市販車の形をしたレーシングカー)に戦いの場を移して、国内最高峰のスーパーGTやスーパー耐久などでツーリングカーレースに参戦することも多いです。
このように、各トップカテゴリーへのステップアップに繋がることからFIA-F4は、「モータースポーツの甲子園」とも呼ばれます。
FIA-F4の一般的な参戦費用は?

出典元:FIA-F4公式ページ
FIA-F4にシリーズ参戦(年間14レース)するための一般的なコストは、年間1000万円~が目安です。
ただ、メーカー育成やチームからスカラシップやサポートを受けられる場合もありますので、全員が1000万円以上を使っているわけではありません。
また、フルシーズンの予算が用意出来なくても、スポット参戦するドライバーもいます。
資金に余裕がない僕としては本当にギリギリのところですが、FIA-F2に、F1という夢を叶えるためにスポンサーを集めて参戦した松下信治選手を見ていて僕自身も、「こんなドライバーにならなければ。。」と勇気をもらえました。
レースとお金は切っても切り離せませんが、FIA-F4に参戦するドライバーは、「将来のために勝負したい!」「目標とするステージまで全力で頑張りたい!」など、様々な障害を乗り越えたドライバーたちが挑戦するレースです。
そして若者だけではなく、「本当は若い頃にレースがしたかったけど、歳を重ねてようやく挑戦出来るようになった!」といった、F1黄金世代の夢を持ったジェントルマンドライバーも数多く参戦しています。夢がありますね。
なぜFIA-F4に出るのか?
僕がスーパーFJからのステップアップとしてFIA-F4を選んだのには理由があります。
僕自身まだまだ無名のレーシングドライバーのため、ビッグレースのスーパーGTと併催されるFIA-F4で結果を出して名前を売ることが望ましいと考えました。
10万人が来場するサーキットで、トップカテゴリーと同じ日にレースが開催されることで、観客のみなさんに名前を覚えてもらうのはもちろんのこと、レース関係者の目にも止まります。(※速ければ)
これは将来的に大きなメリットですし、このような環境でレースが出来ることで、ドライバーとしても非常に成長出来ます。
もちろんメインのスーパーGTだけを観に来ている方も多いのですが、甲子園や全国高校サッカー選手権のような感覚で、未来のスタードライバーを見つけようとFIA-F4にも注目している方も多いです。
速く走るのは当たり前ですが、多くの人に見られることで、「夢を与えられるような振る舞いが出来るドライバーにならないと」とより一層思わせてくれるので、ドライバーとしても成長出来るレースなのです。
ズバリ2020年の目標は?
ズバリ2020年は、"速さ、強さ、振る舞い"を兼ね備えたドライバーになることが目標です。2020年のF2で例えるなら、ミックシューマッハみたいなドライバーですね。本当に勉強になっています。
あとは、テレビ東京さんの【SUPER GT+】で地上波デビューもしてみたいですね(笑)。メインはスーパーGTの番組で、時々FIA-F4特集をしていますが、まずは結果を出さないことには始まりません。
というわけで2020年のFIA-F4は、新型コロナウイルスの影響もあって4大会に減りましたが、各大会3レース制となったため12レースが開催されます。これを2か月間で開催する過密スケジュールですので、自身の体調管理を含め集中して戦い抜きます。
新型コロナウイルスによって僕自身も大きな打撃を受けましたが、みなさんに少しでも明るい話題を届けられるように、【ATEAM Buzz Racing】のみなさんと協力して全力で戦うので応援よろしくお願いします!!
2020 FIA-F4大会スケジュール
- 10/3 富士スピードウェイ第1戦
- 10/3 富士スピードウェイ第2戦
- 10/4 富士スピードウェイ第3戦
- 10/24 鈴鹿サーキット第4戦
- 10/24 鈴鹿サーキット第5戦
- 10/25 鈴鹿サーキット第6戦
- 11/7 ツインリンクもてぎ第7戦
- 11/7 ツインリンクもてぎ第8戦
- 11/8 ツインリンクもてぎ第9戦
- 11/28 富士スピードウェイ第10戦
- 11/28 富士スピードウェイ第11戦
- 11/29 富士スピードウェイ第12戦
というわけで、ATEAM Buzz Racingと菊池宥孝(キクチ ヒロタカ)の応援よろしくお願いします!
写真提供:ATEAM Buzz Racing 様、https://fiaf4.jp/ 様、木下 様
このサイトの運営者である、レーシングドライバー菊池宥孝は2021年もFIA-F4選手権の参戦に向けて準備を進めております。しかし予算面で諸事情があり、2021年シーズンは何も決まっておりません。
現在、FIA-F4の参戦と優勝を目指して準備をしている段階です。
よろしければ【2021年度のレース参戦企画書】をご覧いただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。