【2020年版】3種類のノイズボックスの特徴を理解して新レギュレーションに対応する【レーシングカート】

みなさんこんにちは!レーシングドライバー菊池宥孝です。
2020年4月から適用される、SLカートレースの新レギュレーションによってKT100エンジンのノイズボックスがYAMAHA純正品以外、使用不可能になることをご存知の方は多いと思います。
これまで国内の多くのサーキットでは、「お弁当箱」や「ウーパー」と呼ばれるCIK公認のノイズボックスが主流でしたが、2020年4月からは、これらが使用不可能になります。
僕が現役でYAMAHA-SSクラスに出場していた頃は、サーキット秋ヶ瀬では「YAMAHA純正ノイズボックス」、榛名モータースポーツランドやツインリンクもてぎ北ショートなどの中高速サーキットでは「お弁当箱」を使用していました。
もし僕が、レーシングカート初心者の頃にレギュレーションが変わってしまっていたら、キャブセットから、ギアとジャバラの組み合わせまで、全てが1からの再スタートになってしまうこの状況に対応出来なかった可能性が高いです。
しかし、一見難しそうなノイズボックスの違いも、仕組みを知っていればレギュレーション変更による対策も簡単になります。
今回は、みなさんが2020年の新レギュレーションに上手く対応出来るように、代表的な3種類のノイズボックスの特徴を解説します。
ズバリ!3種類のノイズボックスの特徴
お弁当箱(KG)
一般的には、「お弁当箱」で馴染みのあるKGのノイズボックスです。
このノイズボックスの特徴は、
- 低速トルクが太い
ことです。
実際に使ってみると、コーナーの立ち上がり2~3秒のトルクが太く、みるみる加速するように感じます。
僕は、ほとんどのレースで「お弁当箱」を使用していた、お弁当箱のヘビーユーザーです。
ウーパー(RR ASR)
一般的には、「ウーパー」と呼ばれる、RRのノイズボックスです。
このノイズボックスの特徴は、
- 中速のトルクが太い
ことです。
コーナーの立ち上がり2~3秒後にトルクが太くなり始め、それなりにストレートエンドまでパワーが維持出来ます。
ほとんどのドライバーは、中・高速サーキットでのノイズボックスの選択肢を「お弁当箱」か「ウーパー」のどちらかで戦います。
YAMAHA純正
YAMAHA純正のノイズボックスです。
このノイズボックスの特徴は、
- 高速の伸びが良い
ことです。
低・中速のトルク感は劣りますが、ストレートエンドまでの伸びが良いのが特徴です。
僕は、低速サーキットであるサーキット秋ヶ瀬で、「YAMAHA純正ノイズボックス」を使用していました。
エンジンに入る空気が違う
今回紹介したノイズボックス以外にも、何種類か様々な形のものがあります。
これらの違いは、ノイズボックスが吸い込む空気の量とタイミングによるものです。
例えば「お弁当箱」の場合、アクセルの踏み初めに入る空気の量が多いため低速トルクは太くなりますが、高速域になると入ってくる空気の量が少なくなるため高速域の伸びが悪く感じます。
反対に、「YAMAHA純正ノイズボックス」の場合、アクセルの踏み初めに入る空気の量が少ないため低速トルクは細くなりますが、高速域になると入ってくる空気の量が多くなるため高速域の伸びが良くなるわけです。
これらのポイントを押さえて、「YAMAHA純正ノイズボックス」しか使用出来なくなる新レギュレーションにも上手く対応していきましょう。
とは言うものの、「実際に今までのノイズボックスからどのような方向性に変えていけば良いのか分からない」という人は多いです。
そこで今回は、ノイズボックスの新レギュレーションに対応するためのエンジン回りのセッティングについてキクブログnextの方で解説しました。気になる人は見てみてください。
目次紹介
- エンジン回りのセッティングで意識すべきポイント
- ギアセッティングはどうなる?
- ジャバラセッティングはどうなる?
- オイル混合比は変わるの?
- 絶対に忘れないで欲しいポイント
◆続きは…
【レーシングカート】ノイズボックスの新レギュレーションに対応するセッティング→https://note.com/race_hirokikuchi/n/n037902b19736
写真提供:FUKAYA 様、榛名モータースポーツランド 様、久家 様
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