レーシングカート初心者だった僕が半年後に初優勝するまでの練習法全て

みなさんこんにちは。レーシングドライバー菊池宥孝です。
レンタルカートの経験すらなかった僕が、レースを始めるためにレーシングカートを始めたのが2015年3月。そして、初優勝したのが2015年8月。今回公開する練習法にもっと早く気が付くことが出来たなら、あと2レース前には優勝出来ていたと思っています。
この中で、「YAMAHASSクラスで下位から抜け出せない」「フレッシュマンクラスで勝てない」と悩んでいる人は、「初心者なんだ」と思ってぜひこの記事を参考に練習を見直して頂きたいと思っています。もしあなたが間違った練習法や、間違った走りの知識を教えられてしまったら、絶対に速くなることはありません。
特に初心者の方が間違った教えを体に染み込ませてしまったら、その後いくら正しい教えを受けても中級者レベルで終わります。優勝することは、よほどの奇跡が起こらない限り無いでしょう。それくらい、どのように教わったかのかは、その後の伸びしろに大きく影響を及ぼします。
一番やってはいけないのは、僕を含め似た経験をされた人も多い事例ですが、自称中級者の初心者の人が、完全初心者の人にあれこれ走りの理論を教えている場合です。
それはもう目を覆いたくなるような間違った知識だらけで、どこかのドラテク本を読んできたのかと思わせるような、的を得ていない知識でした。「コーナリング中はアウト側に最大限荷重を乗せるんだ」とか、「舵角が少ないコーナリングを目指せ」とか、、、
この2点を正しいドライビングテクニックだと思っていた人も初心者だと思ってもう一度勉強しましょう。
時々、僕のブログを読んでくださった人から「初めて知る知識がたくさんあって勉強になりました。セッティングについて幾つか質問がありまして、、、」とか、「腹筋の使い方を試したら、なんとなくコツを掴みました」といったお問合せをありがたいことに頂きます。
こういった情報は、僕が初心者だった頃に「あったらいいのにな」、「もっと早く知りたかったな」と思っていたことを形にしているだけです。レーシングカート界で速いドライバーたちは何かと情報を隠したがります。だったら僕が全てを見せることで誰かの役に立つ方が将来的に良いことだと思っているので記事にしているわけです。
今回公開する内容を知るのは、早ければ早い方が有利です。ぜひ初心者の人に知って欲しい内容になっています。中級者レベルで伸び悩んでしまった場合、別の部分【脳】が上達を阻んでいるので、そちらの矯正が必要になります。こうなると結構大変です(笑)
僕の初優勝までのリザルトを表にしました⇓ 国内のSLカーターの聖地「サーキット秋ヶ瀬」のレースです。
タイムトライアル | 予選 | 決勝 | |
第2戦(デビュー戦) | 11位 | DNF | DNF |
第3戦 | 3位 | 14位 | 11位 |
第4戦 | 2位 | 1位 | DNF |
第5戦 | 1位 | 1位 | 1位 |
優勝した第5戦は、ウエイト差が生まれやすい真夏のコンディションだったことを考慮すると最低重量150㎏で戦う僕のタイムは、最低重量145㎏以外、タイヤもエンジンも全て同じレギュレーションである上級クラスのYAMAHA-SSクラスでもトップ3くらいになると予想されました。まあ、YAMAHA-SSクラスに上がってからは別の壁に当たるのですが、速さの面ではYAMAHA-SSクラスでも戦えるまでに成長した時期です。
当時のリザルトがこちら⇓
続いては同じ日に開催されたYAMAHA-SSクラスのリザルト⇓
YAMAHA-SSクラスと同じ条件になったら、僕は28.800付近のタイムは出ると考えられます。
今回の記事は、レース人生初優勝までの半年間に練習してきたことを全て紹介しています。

初優勝のチェッカーフラッグ
せっかく高いお金をかけてレースに出場しているのですから、トップでチェッカーを受けたいですよね?優勝の瞬間は何物にも代えられない喜びを感じます。
レースを見た人たちが自分のことのように喜んでくれて、、、
僕は自分が優勝したことよりも、みんなにめちゃくちゃ喜んでもらえたことが何よりも嬉しかったです。

コーラをかけられました(笑)

コーラをかけました(笑)
僕のレース経歴は、AKIGASE-SSクラス1勝(サーキット秋ヶ瀬独自のカテゴリー)➡YAMAHA-SSクラス2勝➡全日本カート選手権FS-125を経て、2018年からはスーパーFJ、2020年からはFIA-F4で戦っています。
レーシングカートでは通算3勝。スーパーFJでは通算2勝しています。
今回のテーマは、「レーシングカート初心者が優勝するためにやるべき練習」です。コツを掴めれば簡単にタイムアップ出来るレーシングカートですが、そこまでの道のりが長い、、、
これから解説していく内容の8割が出来るようになればレースでも入賞争いは出来ます。ある程度までは教わった通りに練習し、そこから先は自分で発見したことも取り入れて工夫しながら練習していくのが上達への近道です。
もし途中で行き詰ってしまったら、また基本に戻って練習すれば良いだけです。まずは、しっかりとした基礎を身に着けてからが始まりになります。
基礎をしっかり学ぶ➡工夫する➡行き詰まる➡基礎を復習する➡工夫する
この繰り返しが大切になります。
そして、レーシングカートの入門書を出版しました。レース環境の作り方やドライビングテクニックについて解説しています。20歳からレースを始めた僕ならではの目線で解説しているので、レーシングカート初心者にオススメの1冊です。
▼レーシングカートの入門書▼
目次
レーシングカート初心者の実践練習法

バトル慣れしていないと正しい判断が出来ずリタイアします
まずは実践練習です。出来ることなら多くのドライバーがいる休日に練習して下さい。
誰もいない平日に走るのと、台数の多い休日に走るのとでは、経験値に大きな差が生まれます。特に、初心者の方は混走に慣れていないので、是非とも休日に練習しましょう。バトルに慣れているのと慣れていないのでは、レースで大きな差になります。
ここでは具体的に練習走行で使える練習方法を紹介します。
速いドライバーの後ろを走る

後ろを走るのも勉強の一つ
サーキットに行って最初にする事は、優勝経験があったり、レースでも常に上位を走る速いドライバーがいるかチェックすることです。
クラスが違くても構いません。
カート初心者だった僕は、AKIGASE-SSクラスというYAMAHA-SSクラスの1つ下のクラスでレースに出ていたのですが、練習中はYAMAHA-SSクラスの速いドライバーの近くを常に走っていました。
もちろん始めの頃は簡単にぶっちぎられましたが、1周後ろで耐えられるようになり、次は2周耐えられるようになり、、、というのを繰り返します。引き離されてもそのまま走り続けて下さい。後ろに付いて感じた事を考えて実践しながら最低でも10周は全力で走りましょう。
※少しでも引き離されたら、すぐに違うドライバーの後ろに付いて走るドライバーもいるのですが、それでは学んだ事を自分の走りで実践出来るはずがないのでやめましょう。例えるなら、セミナーにたくさん参加して勉強しても実践しない人ですね。これでは絶対に成長しません。
軽い重量で練習する

5㎏軽い重量で練習しました
これはAKIGASE-SSクラスで走っていたからこその発見で、最も効果があった練習です。
当時AKIGASE-SSクラスの最低重量は150kg、一方でYAMAHA-SSクラスの最低重量は145kgでした。この2クラスは最低重量以外のタイヤやエンジン周り、全て同じ条件でレースをしていました。そこで僕は、145kgで練習する事にしました。
軽い重量で練習するメリットは大きく分けて3つあります。
- カートが不安定で暴れやすくなるのでマシンコントロール力を鍛えられる。
- 軽量化によってコーナリング速度が上がり、速い旋回速度を体感出来る。
- 上級クラス(YAMAHA-SSクラス)と同条件なので、遅い理由を分析しやすい。
この3点です。3番目に関しては、当時のサーキット秋ヶ瀬特有のレギュレーションによって得られたメリットでしたが、1.2番目に関してはどんなカテゴリーでも効果的だと感じます。
ローパワーのKT100エンジン/最低重量138kgのFPジュニアクラスのドライバーが、
ハイパワーのX30エンジン/最低重量155kgのカテゴリーにステップアップした際、「FPジュニアに乗ってたからスピード感は変わらない」と言っていました。現実的にはスピードは違うのですが、本人的には軽いカテゴリーで乗ってきた経験が、ハイパワーエンジンのカテゴリーでも余裕を持って乗れている理由になっていました。
ノーマルセッティングで走り込む

練習でピットに入っても頭の中を整理するだけでした
レーシングカートに少しずつ慣れてくると、セッティングの違いも分かるようになってきます。代表的なのは、リアトレッドでしょうか?
僕も初めてセッティングを変えたのはリアトレッドでした。セッティングを変えたきっかけは、僕のレーシングカートを見たベテランドライバーの方が、「このリアトレッド狭すぎないか?」と指摘してきたためです。当時何も考えず走っていた僕のリアトレッドは1360㎜になっていました。「これではブレーキが踏めないだろう」ということで標準的な1385㎜にして走ったところ、ブレーキが踏みやすくなりコンマ4秒タイムが上がりました。
これで美味しい思いをした僕は、リアトレッドの変更に少しハマってしまいました。しかし、1395㎜にしても1375㎜にしてもタイムは変わりませんでした。このセッティングにハマってしまった事で大切な1日の練習を僕は無駄にしてしまいました。
そしてなんとなく気が付きました。
「ある程度標準的なセッティングならタイムは変わらない、大きく基本セッティングから外れていなければ大丈夫だ」
さらに成長した今の僕からも言えることは、「どんなセッティングでも、そのポテンシャルを100%発揮出来なければ新たなセッティングでも100%発揮出来ない」ということです。
- YAMAHASSクラスで下位から抜け出せない。
- フレッシュマンクラスで勝てない。
今回の記事に一番合っているドライバーの方です。この2クラスは、基本セッティングのままでも上位入賞は確実に出来ますので、いったんセッティングのことは忘れて走りに集中しましょう。
走りに集中すると次第に”なぜ遅いのか”が分かってきます。
では”なぜ遅いのか”のヒントを見つけやすくするための解説をしていきます。
走り方の基本技術を磨く

基本技術から磨きましょう
初心者だった僕のようなレベルのドライバーは皆、レーシングカートを走らせるための基本的な技術が習得出来ていません。技術的に未熟なのですから、本来伸び悩んではいけないのです。
これから紹介する3つの基本技術が出来るようになるだけで、今のレベルからは簡単に抜け出すことが出来ます。
スローイン・スローアウト
初心者に最も多いのは、”ファストイン・スローアウト”。
そしてドライビングテクニックでたびたび紹介されるのは、”スローイン・ファストアウト”ですね。しかしそれを意識するあまり、”超スローイン・スローアウト”になっている方もよく見かけます。また、ファストアウトしているつもりが無駄な操作を生んでしまい、結果的にスローアウトになってしまっている場合も多いです。
何が言いたいのかというと、「そもそも初心者なのだから、スローの基準もファストの基準も分からない」ということです。
それを解決するのが”スローイン・スローアウト”です。
「ファストを意識した操作が入るから、力んで挙動も乱れて正解が分からなくなる。じゃあファストを取り除けばいいじゃん!」ってことで、スローイン・スローアウトを試してみました。
これを繰り返していくと、
- ブレーキングで無駄にブレーキを踏んでいる部分
- 立ち上がりで無駄にアクセルを踏んでいる部分
が分かるようになっていきます。僕は、この無駄な操作がいかにタイムロスに直結していたのか体感しました。
その無駄な操作をなくすように心がけて、少しずつスローからファストに変えていき、結果的には”ファストイン・ファストアウト”になりました。それでもまだ、YAMAHA-SSクラスの上位陣と比較すると下手な部分は多かったのですが、AKIGASE-SSクラスの中では一番上手く乗れている自覚がありました。
ライン取り
僕はハンドルを切り込むのが早くて、クリップに付いてるのにレーシングカートの向きが出口を向いていないということが良く起きていました。早めにハンドルを切り込んで浅い進入ラインを取ると、速く走れているような気分になってしまい、結果的に立ち上がりで大幅にロスする”ファストイン・スローアウト”の状態です。
YAMAHA-SSの上位陣の後ろを走ると、「コーナーで追い付いているのに立ち上がりで離される!俺のエンジンが遅い!」と思ってしまいました。でもそれは間違いです。最適な進入速度を超えて進入したために、立ち上がりを犠牲にしていたのです。
そういう傾向に陥らないためにも、コーナー全体と次のストレートでタイムを伸ばそうとしましょう。
カートの向きの変え方
向きの変え方は僕が最も苦労したテクニックです。
レーシングカートを速く走らせるには、コーナー進入時に向きをしっかり変えて旋回する必要があります。初心者はブレーキングで減速しすぎたり、減速しきっていないまま進入したりすることによって、カートの向きが変わっていません。ブレーキング時は、早めに向きが変えられるように意識しましょう。
本来やってはいけないと言われている”ブレーキングドリフト”ですが、向きを変えるイメージを持つために敢えて練習してみましょう。タイム的には良くない走り方ですが、「向きが変わっているとこんなに楽に曲げられるのか」と実感出来ます。
やり方は、少しアウト側に荷重が乗った状態の時に、ブレーキング時の初期踏力でリアタイヤが少しロックするまで踏みます。するとリアタイヤが流れ始めるので、その状態を維持したままコーナリング出来ればオッケーです👌
この話には続きがあるのですが、とりあえずこのブレーキングドリフトの丁度良いポイントを見つけられれば、大丈夫です。この話の続きは、次回「YAMAHA-SSクラスで初優勝するまでの全て(タイトル未定)」で公開します。
マシンメンテナンスをしっかりする
今回は練習内容の記事のみを公開するつもりでしたが、初心者こそメンテナンスが行き届いていないレーシングカートに乗っているので、メンテナンスの重要性を知って頂くために追加で解説します。
いくら練習して技術を磨いても、レーシングカートがボロボロだったらタイムは出ません。初心者こそマシンメンテナンスをおろそかにしています。モノを使って競う競技ですので、マシンの状態を常に良い状態にしておきましょう。
そして!メンテナンスによってタイムアップだってします。当時の僕のツイートがこちら⇓
ヤバい!!15時間整備したらコンマ5秒はやくなった!ww
かわりにお金がなくなったwww pic.twitter.com/pVSMdoTRF4— 菊池 宥孝 / Hirotaka Kikuchi (@Hiro_Kikuchi714) 2015年8月6日
初めて乗った時から5カ月間ノーメンテナンスだったレーシングカートを15時間かけて整備しました。5カ月ノーメンテナンスって今考えると恐ろしいですよね(笑)
なかなかハードな作業でしたが、コンマ5秒速くなったのです。
当時のことは良く覚えています。
YAMAHA-SSクラスで上位を走るドライバーさんといつも一緒に走っていたのですが、この日の練習走行では初めてその人を毎周引き離して走行出来ました。ただの練習走行日なのに周りは大喜びしてくれました(笑)
僕が15時間かけて何を整備したのか?紹介します。
フレームメンテナンス
ここが一番大きくタイムに関わったメンテナンスです。
行った作業は3つ。
- フレーム全バラし
- クラック溶接
- 掃除
です。長期間走行したレーシングカートは、各部分少しづつ捻じれてきたり、緩みが生まれたり、、、締め付けトルクによってもフレームの動き方は変わるので、全てバラしてから均等に締めていきます。バラした際にボルトやナット類の小さな部品は全て新品に交換しました。もちろんワッシャーもです。
何十個もある小さな部品が全て新品に変わったら、レーシングカートの動きにキレが生まれて性能が大幅にアップします。
2つ目はクラック溶接です。細かいところまで綺麗に掃除をしていたら発見しました。フレーム先端部分に少しクラックが入っていたのです。

この部分にクラックが入っていました
クラックの原因は、一度大きなクラッシュをした際に入ってしまったのでしょう。ブレーキワイヤーを止めるアルミパーツがちぎれて、フレームが大きく反りあがってしまうクラッシュでした。廃車レベルの状態でしたが当時、フレームを買い替えるくらいのお金が無かったので、渋々フレーム修正して使い続けました。
フレーム修正によって、様々な方向から無理な力がかかっていたことでしょう。フレーム修正後には既にクラックが入っていた可能性もありますが、クラッシュ後はタイムもコンマ2秒ほど落ちてしまいました。
クラックは大きなタイムロスに繋がるので、こまめにチェックしましょう。
エンジンオーバーホール
エンジンのオーバーホールは、レースから逆算して行います。
いつオーバーホールすれば、レースでピークのエンジンパフォーマンスを発揮できるか?
レースで速ければ、練習で遅くても気にしなくて良いです。エンジンのピークは、オーバーホールするメンテナンス先によって変わります。
- オーバーホールの8時間後がピークのエンジン
- オーバーホールの4時間後がピークのエンジン
- オーバーホールの直後がピークのエンジン
僕が所属していたショップは、オーバーホールの直後~3時間くらいがピークのエンジンでした。そのため、レースウィーク直前にナラシ走行をしていました。
メンテナンス先のエンジン特徴によって、オーバーホールとナラシ走行のスケジュールを管理しましょう。
ブレーキ周り
ブレーキ周りのメンテナンスは走りに直結します。僕はレーシングカートでステップアップしていく中で、最もよく管理していたのがブレーキです。
きっかけは、最初の5カ月ノーメンテナンスで乗っていたとき、「ブレーキの効き始めが最近は奥になってきたなあ」と思いながら乗っていました。第4戦、ポールトゥリタイアで終わった直後、ベテランの方が、「菊池のブレーキングは一定で乱れないな、踏んでるのか?」と質問されたので、「最近ブレーキが効かないからこの走り方に変えました」と言って周りをゾッとさせてしまいました(笑)
ブレーキフルードの残量をチェックしてみたところ、タンクが空っぽでした💦
「エアーでブレーキ踏んでたのか!?効かなくならなくて良かったな!」と言われました。笑
ブレーキのオーバーホールをして練習したところ、ブレーキがカチッとフルブレーキング出来るようになり、ブレーキで向きを変えやすく、バトルにも強くなりました。ブレーキ周りのチェックで毎回見るべきポイントは、
- ブレーキローターがセンターにあるか?
- ピストンの押し出しが左右均等か?
- ブレーキパッドが少なくなってきていないか?
です。そして、毎回練習後のエア抜きと、ゴム部品に優しいパーツクリーナーで掃除することが重要です。
ブレーキパッドが消耗してくるとピストンに汚れが付着しやすくなり、フルードが漏れたりシールが破損したり、命にかかわるブレーキトラブルの元凶となるので常に気にしないといけない部品になります。もしもブレーキが効かなくなってしまったら大クラッシュに繋がります。
僕は、ゴム部品に優しい「WAKO’S スーパージャンボ」というパーツクリーナーで掃除していました。
まとめ
ここまでの話を整理します。僕が優勝するまでにやってきたのは、
- 速いドライバーの後ろを走る
- 軽い重量で練習する
- ノーマルセッティングで走り込む
- スローイン・スローアウト
- 理想的なライン取りを目指す
- 上手な向きの変え方
- フレームのメンテナンス(全バラシ・溶接・掃除)
- レースに合わせたエンジンオーバーホール
- こまめなブレーキメンテナンス
の9つです。一つ一つ集中して取り組みましょう。8割でも出来たら間違いなく大きくレベルアップ出来ます。
ちなみに、速いドライバーの走りを外から見るというのもやっていたのですが、初心者だった僕には何が凄いのか・上手いのか、全く分かりませんでした。外から見て違いを発見出来るようになったのは本当に最近の話です。それも、オンボード動画や近くから見れるコースじゃないと分かりません。なので、上級者の後ろについて目に焼き付ける方が100倍速く上達します。
「体で感じて、体で考えて、体で走る」
この意識を常に持ち続けましょう。「もうおじさんだから分からないよ」と諦めないでください。体のセンサーを、これでもかというくらい集中的に意識すれば時間は掛かりますが磨かれていきます。最初から諦めていては何も変わりません。
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
この記事を読んで結果に繋がったら非常に嬉しいです。
写真提供:久家様、FUKAYA様
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詳しくは、【2021年度のレース参戦企画書】と【会社概要】をご覧いただけると嬉しいです。
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