【危険な領域を目指して】スーパーFJ 鈴鹿サーキット トレーニングレポート 2018.8.10~11
この記事を書いている人 - WRITER -
みなさんこんにちは!レーシングドライバーの菊池宥孝です。僕のレース活動をサポートするメジャーCB株式会社の代表取締役でもあります。
僕は7歳から20歳までサッカー少年でしたが友人の影響から、「レーシングドライバーになりたい!」と強く思うようになり、2015年からレースの世界に足を踏み入れました。
’15’16:ローカルカートレース
’17:全日本カート選手権FS-125クラス
’18’19:スーパーFJで四輪デビュー
’20:FIA-F4【ATEAM Buzz Racing #32】
「初心忘るべからず」「常に謙虚で満足しない」事をモットーに時代を変える最強最速のドライバーを目指しています。
それと、レーシングカート入門書も出版しました!
応援よろしくお願いします!!
先日、8月10日、11日に鈴鹿サーキットでトレーニング走行を行いました!
8月10日(1日目)
1本目30分
コースコンディションはドライ。ユーズドタイヤで走りました。
前回鈴鹿サーキットを走行した際の反省点の改善から意識して走りました。
S字は振り回すように走り、突っ込みすぎに注意して、アクセルで曲がるイメージで走りました。
改善点
ステアリング操作が雑で全体的に切り遅れが多かったです。
タイヤに荷重が駆けられていなく、限界値を落としていました。
シケイン1個目の出口ではらみすぎていました。
2本目30分
切り遅れに注意して、荷重を乗せてグリップさせて走るイメージを持ちました。
ヘアピン、スプーンコーナー2個目で車をスライドさせすぎてしまっていました。
改善点
車をスライドさせてしまっているコーナーは、切り遅れとシフトダウンのタイミングが遅かったです。
シケイン1個目出口ではらまないことを意識していましたが、縁石に弾かれてしまってロスになっていました。
3本目30分
ヘアピンでカウンターが当たっている事が多く、そこを素早く修正できませんでした。ヒート終盤にかけて少しずつ改善されましたが、完璧に修正することはできませんでした。
デグナー1個目で上手く向きを付けられなく、ボトムスピードが落ちているように感じました。また、舵角が多くてアンダーステアを出しているコーナーがありました。
改善点
デグナー1個目は、思い切りよく向きを変えられていなく、ボトムスピードが落ちていました。
全体的にブレーキのリリースが丁寧に出来ていませんでした。
アウト側のフロントタイヤを使いすぎてバランスを崩していたので、4輪バランスよく使えるように意識しようと思いました。
4本目30分
タイヤがかなり減ってきて厳しかったです。
ヘアピンはカウンターを当てないように意識してカウンターを当てる事も少なくなったのですが、タイヤが減り曲がらなくなった事も思われます。
暑いコンディションでタイムも出なかったので、その中でどのような走りがタイムに繋がるのか試しながら走りました。
アンダーステアがきつくて、どうしてもアンダーステアを出してしまいました。
改善点
もともと苦手だった、暑いコンディションの走り方が出来ませんでした。
5本目30分
引き続き、暑いコンディションの走り方を意識して走りました。
スプーンコーナー2個目で少しクリップを奥に取るイメージで走ったら、上手く加速出来ました。
改善点
まだ、タイヤの使い方を理解していないなと感じました。
タイヤを横に使っている時間が長くてロスになっていました。
8月11日(2日目)
1本目30分
コースコンディションはドライ。もう1 セットのユーズドタイヤで走行しました。
2コーナーでクリップが取れないことが多く、立ち上がりが悪かったです。
S字ではリアをかなり流してしまいました。
デグナー2個目は少し突っ込みすぎて、4輪全てスライドさせている時が多かったです。
スプーンコーナー2個目では、少しリアのトラクションが駆けられなかったです。
改善点
1コーナーの速度と姿勢が合っていないために、2コーナーで上手くクリップが取れていませんでした。
S字は切り始めを丁寧にして車を落ち着かせること。
デグナー2個目はもっと減速して、しっかりと立ち上がる事が必要でした。
アンダーステア方向のセッティングに変更しました。
2本目30分
車をアンダーステア方向にしたので、そこを意識しながら良い部分を引き出せるように走りました。
全コーナーのフィーリングが良くなりました。
S字は少しスライド量が多い気がしました。
タイムは落ちましたが、データロガーを見ると暑さでストレートスピードが落ちているために、タイムが落ちていました。
改善点
S字で車を前に進められませんでした。
アクセル全開のポイントが全体的に早められそうでした。
3本目30分
S字を丁寧に落ち着かせて走りました。
しかし、逆バンク出口、スプーンコーナーではスライドが多く、ロスがありました。
だんだんとグリップダウンを感じましたが、車のバランスは良かったです。
改善点
コース幅を広く使えていませんでした。
丁寧に乗りすぎてタイムが出ていませんでした。
4本目30分
どれくらい丁寧に走るべきか、どれくらい振り回すべきか、試しながら走りました。
振り回し過ぎても、落ち着かせすぎてもいけなく、鈴鹿サーキット特有の中高速コーナーで丁度良いポイントがなんとなく分かってきました。
今まで意識してきたポイントが少しだけ繋がってきた感じがしました。
改善点
後半、少し疲れてしまって130Rで雑な切り込みが多くなり、不必要にリアを流してしまいました。
コツを掴んだヒートでしたがタイム的に速いとは言えないので、もっと細かい部分での積み重ねが必要だと感じました。
総括
2日間のトレーニングを経て、車の限界値を引き出せる動かし方を学ぼうと意識して取り組みました。
そのために、コーナーのアプローチを色々と試しながら乗りました。
何度も試行錯誤を繰り返して、理想的な姿勢は少しずつ理解できてきましたが、再現性が低く、1周通してまとめられることは滅多にありませんでした。
今回のトレーニングで学んだ事をもう一度確かめて、何度でも再現できるように練習していこうと思います。
オンボード映像